ポータブル蓄電池(ポータブル電源)とは、充電した電力を好きなタイミングで使用できるグッズを指します。
キャンプ場や災害時に役立つアイテムとして注目されていて、事前にポータブル蓄電池に充電しておいて、使いたいときに電力を使うのが主な用途です。
しかし、ポータブル蓄電池自体にソーラーパネルが搭載されていて、自家発電ができるタイプも存在します。ソーラーパネルを使った充電方法などを紹介します。
・ポータブル蓄電池とは?
まずはポータブル蓄電池の概要から理解しましょう。
・ポータブル蓄電池(ポータブル電源)の特徴
ポータブル蓄電池は家庭用蓄電池とは異なり、持ち運びができる利便性があります。
たとえば、キャンプを快適に楽しむためにも使えますし、停電したときに使う電力としても活躍します。
また、通常の家庭用蓄電池の場合、物件によって設置できないケースがありますが、ポータブル蓄電池であれば物件の状況に左右されないので、すぐに導入できます。もちろん、工事不要で導入ができるので大変便利です。
家庭用の蓄電池は家のなかの電力を供給する目的で使用するのに対し、ポータブル電源は外出先(主に屋外)で使えるのが大きな違いといえます。
・ポータブル蓄電池の主な利用シーン
あらかじめポータブル蓄電池に充電しておいて、キャンプへ行く際に持参して、災害時に電力を使うのが主な用途です。
ポータブル蓄電池を持ってキャンプへ行けば、ガスや炭火を使わずにバーベキューができますし、扇風機に電力を供給して休憩できます。また、災害時の用途としてはラジオや懐中電灯、スマートフォンの充電などに便利です。
ほかにも、車中泊の際に使う人や、カーオフィスを作るために使う人もいます。車で旅行へ行き、車中泊をして観光する人などにも愛されているグッズです。
・ポータブル蓄電池の充電方法
ポータブル蓄電池の充電方法はいくつかあるので紹介します。
・ポータブル蓄電池はいつでも使えるようにしておくべき
ポータブル蓄電池の充電方法を取り上げる前に、知っておきたいポイントから理解しておきましょう。
ポータブル蓄電池は前提として、いつでも使えるようにしておかなければなりません。あらかじめキャンプへ行く時に持っていく用に購入している場合であれば、キャンプの前日などに済ませておけばよいでしょう。
しかし、停電が起きた時のために購入している場合は、あらかじめいつでも使えるように充電しておかなくてはなりません。いつ停電が起きても対処できるようにしておきましょう。
・ポータブル蓄電池の充電方法
ポータブル蓄電池の充電方法は、主に3つあります。
1つ目はACプラグを家庭用コンセントに繋いで充電する方法です。あらかじめ充電しておくことを考えると、多くの場合で使用されます。
2つ目はシガーソケット12Vや24Vに繋いで充電する方法があります。車中泊をする場合や、キャンプへ持っていく際に充電が足りない場合など、移動中に充電できる方法です。電圧が低いので充電時間は掛かります。
3つ目にソーラーパネルを使って充電する方法があります。ポータブル蓄電池にソーラーパネルから直接充電できるので、電気代をかけずに充電ができます。
また、直流電圧なので効率的な充電方法とも言えますので意外にも早く充電可能な方法ともいえそうです。停電が起きても充電ができる方法であるため、災害時でも利用できる利便性を兼ね備えて機器です。
・ソーラーパネル式ポータブル蓄電池のメリット
ソーラーパネル式ポータブル蓄電池を使うメリットは多く存在します。
・環境にやさしい?
まず、太陽光を使って充電するので、環境に優しいメリットがあります。
最も多く採用されている火力発電では、石炭や天然ガスを燃やす為、多くの二酸化炭素を排出してしまう上、エネルギーが有限という欠点があります。
・エネルギー問題
世界でもこの資源確保にとても苦労している現状が見えます、特にロシアとヨーロッパ諸国を結ぶガスパイプライン(ノルドストリーム)が破損し、供給を断たれてしまったEU諸国では2022年の冬季を迎えるにあたって大きな不安があるといえそうです。
・ソーラーパネルって?
太陽光で発電するソーラーパネルを使えば、二酸化炭素を排出せずに電力を利用できるのがメリットです。個人で使う程度でも、皆さんの多くが使うと、地球温暖化を阻止できますね。
また、世界的に見ても環境保護の観点から、太陽光発電などの二酸化炭素を使わないで電力を作ることが推奨されているので、ソーラーパネル発電を通して環境問題に貢献できます。
・電気代の削減になる
ソーラーパネル式ポータブル蓄電池は、電気代を削減できるのがメリットです。ACプラグを使う一般的な充電方法だと、電気代の削減はできません。
※ソーラーパネルは発電ワット数の違いもあり組み合わせが悪いと非効率になりますので、また別な機会でお話したいと思います。
簡単に理解するとソーラーパネル式ポータブル電源(蓄電池)であれば、太陽光を使って充電ができるので、電気代を削減できます。
同じように、ソーラーパネル式ポータブル電源(蓄電池)にたまった電力を夜間に使えば、発電した分だけ電気代を抑えられます。
・災害時の非常電源として利用できる
もうすでに耳にする災害時の備えとしても認識が高まってきましたね。
災害時の非常電力に使える利点は、ソーラーパネル式ポータブル蓄電池の最大のメリットといっても過言ではないでしょう。何故ならスマートフォンと言った端末機で情報収集などをするのに最も必要とされる電源だからです。
地震などで停電した場合でも、ポータブル蓄電池があれば電化製品を稼働できます。ホットプレートや電気ケトルも使用可能で、電力がある限り普段と同じような生活を過ごせるでしょう。
また、ソーラーパネル式であれば、次の日に消費した分の電力を充電できるので、半永久的に電力の利用が可能です。災害時を意識するのであれば、ソーラーパネル式ポータブル蓄電池を購入するのがおすすめです。
・キャンプやアウトドアで使える
キャンプやアウトドアの際にも役立つのがポータブル蓄電池です。ポータブル蓄電池があれば、屋外でも問題なく家電が利用できるようになります。
たとえばポータブル蓄電池を使ってバーベキューをしたり、扇風機に電力を供給して涼んだりできます、これもお決まりの使い方になってきましたね。
さらに、炭火やガスを使わずに電力だけでバーベキューができるので、火傷の危険性が少なくなるのもメリットです。屋外であればソーラーパネルを使って充電ができるので、万が一電力を使い切ってしまっても大きな問題になりません。
・ソーラーパネルで充電するときの注意点
最後にソーラーパネルで充電するときの注意点を確認します。ソーラーパネル式ポータブル蓄電池を購入しようとしている人は要チェックです。
・直射日光がないと充電しにくい
当然ですが、ソーラーパネルは直射日光がないと充電がしにくいため、場合によっては満足するほど充電できない可能性があります。
とくに、雨の日や風が強い日などはまったく充電できません。まず、雨の日は直射日光が差し込まないので、ポータブル蓄電池を外に出す意味がありません。
さらに、防水加工が施されているものもありますが、雨の日に長時間外に出していると、壊れてしまう可能性があります。
そして、風の強い日ですが、風でソーラーパネルが倒れてしまうと、直射日光がいくら差し込んでいても、本体が倒れてしまうと充電できません。
しかし晴天でも強風時の場合は避けた方が良いです。倒れてソーラーパネルが壊れてしまう可能性があるので、充電する日は晴天に恵まれた風のない清々しい日に限定されると認識しておきましょう。
・自宅環境によっては充電できない
自宅環境によっても充電できなくなってしまいます。たとえば、ベランダやバルコニーに出して充電しようとしても、直射日光が当たらない構造の住宅や影になってしまう場合充電できません。
とくに、マンションやアパートに住んでいる人は、1日の中で限られた時間しか充電できない可能性があるので、購入する前に自宅環境のチェックが必要です。
日中は電気を付けなくても問題ないような家庭であれば、直射日光が自宅に射し込むので充電に関する問題をクリアできます。
しかし、日当たりがあまりよくない家庭だと充電しにくくなってしまうので注意しましょう。
・ソーラーパネルを置く場所が必要
ソーラーパネルを使って充電する場合、ソーラーパネルを置く場所が必要になります。収納する時は折り畳めるのでさほどスペースに関して悩まなくて済みます。
*折り畳み式が主流
しかし、充電する場合は畳んでいるものを開かなければならないので、マンションのベランダなどの限られたスペースでは思いどおりに充電ができない可能性があります。充電する際にはある程度場所が必要になるので注意しましょう。
・ポータブル電源の充電できる回数は有限
ソーラーパネルで発電した電気を充電しても、充電できる回数には上限があります。
つまり、ソーラーパネル式ポータブル蓄電池には寿命が存在します。
蓄電池の寿命は「サイクル」で表記されていて、充電と放電を1セットとしてカウントして、何回繰り返せるかを表しています。
※メーカーによって性質が異なるので良く確認しましょう!
充電回数が最も最長寿命のブルーティーはオススメしています。
現在主流の蓄電池のリチウムイオンバッテリーは、およそ3,500回であり、年数にすると6年から10年程度です。しかしブルーティーのポータブル電源は15年と長寿命でありながらハイスペックな機能が備わっています。デメリットと言うと商品が高価な金額となります。
もちろんリチウムイオンバッテリーにも種類があり、長期間の利用を希望する場合は15年から30年程度利用できるものもあります。
しかし、年数を上げることは、ポータブル蓄電池のスペックを上げることになるので、値段は高額になってしまいます。自身の経済状況とよく相談してから購入しましょう。
【まとめ】
太陽光からソーラーパネルで発電した電気を使ったポータブル電源(蓄電池)は停電が起きても充電ができるので、容量に限りがある為、使用制限はあるものの電気代を節約しながら充電ができます。
家庭用蓄電池と違って導入コストが安いため、誰でも備えておけますし、停電が起きても安心して電気が使えるので、キャンプに行く予定がない人でも持っておくと安心です。また、ポータブル電源を持ってキャンプに行くとキャンプの質があがるので、キャンプ初心者さんにもオススメです!
災害対策を何もしていない人は、ポータブル電源(蓄電池)の導入を検討してみてもよいでしょう。
今回、ここまで読まれた方は既に知識を身に着けた知識武装の高い方と言えます、後はご相談・ご購入・ご使用と言った形で試してみていただけたら幸いです。
今回もご清聴ありがとうございました。
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